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高尾山薬王院

三月二日、高尾山は初心者の山と聞いていたので、登山もかねて薬王院へ。
現代人の僕らがやまとごころとは何かを知るためには漢心、仏心を排さなければならない。しかし、やまとごころに漢心、仏心を受容したところに日本の文化があるとするならば、やまとごころとのけぢめを意識しつつも漢心と仏心にも触れなければならないといふ一種の矛盾のやうな状況が生じる。ここ数年はあまり寺院には参らなかったのだが、そろそろいいかなと思ひはじめた。
 高尾山の入り口には「皇紀二千六百年記念」と書かれた石碑が建立されてゐた。
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山の途中には男坂と女坂と呼ばれるところがあり、男坂は階段で女坂はゆっくりとした坂道となってゐる。階段を登ったところには、歌人たちの歌碑が並んでゐた。写真は北原白秋の歌碑「我が精進こもる高尾は夏雲の下谷うづみ波となづさふ」。
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 高尾山は初心者の山といふだけあって、登山が趣味といふわけでもなく、経験者といふわけでもない僕が思ひつきで出かけて、何の用意もしてゐない普通の格好だったけれども何の問題もなく登ることができた。
 門をくぐると、天狗像がある。登山者たちはこの像を見るなり「あっ、本物だ!」と言ふ。数団体の登山者がさう言ってゐた。テレビで紹介されてゐたのだらうか。
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天狗像より奥に進むと大本堂。多くの神社では二礼二拍手一礼の作法で参拝するのだが、寺院ではどのやうに参拝するのだらうか。わからなかったので一礼して手を合はせて祈願。
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さらに奥に進むと、本社がある。大本堂と本社の違ひは何だらうか。寺院についてはわからないことが多い。
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本社の裏に、山頂へと続く道がある。本社からは数分で山頂に着く。山頂からは富士山が見えるやうだ。この日は確信はできないが、富士山らしき山がうっすらと見えてゐた(富士山らしき山は写真より右の位置に見えてゐたが、写真には写らなかった)。山が連なる風景は美しかった。
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