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中秋の名月

ふと夜空を見上げると満月であった。

古代人は現代人より夜空を眺めることとが多かったのだらう。わが国の物語の元祖は『竹取物語』であり、美しいお姫様が月に帰っていく物語である。

世界最古の長編恋愛小説はわが国の『源氏物語』である。保田與重郎は『源氏物語』を≪大空をゆく夜毎の月読壮士のイメージにもとづくのである≫(『現代奇人伝』)としてゐる。わが国の古代信仰では太陽は女性で月は男性だった。『古事記』では月読命(つくよみのみこと)といふ男性の神様であり、『万葉集』では月読壮士(つくよみをのこ)と詠まれてゐる。

王朝時代の恋は男性が女性のもとに通った。男性は夜に現れて日の出前には帰ってしまふ。男性が現れるその時間は月が出る時間とほぼ重なってゐたのだらう。月を恋人と重ね合はせたのである。

この感覚は現代でも変はってゐないといふことを、僕は絢香の「三日月」を聞いて確信した。現代女性も王朝女流作家と同じやうに月を眺めて恋人を想ふのである。

いつの時代も月は僕らを魅了する。
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